第48回LC研究会のお知らせ

第48回LC研の案内です。

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第48回LC研究会
日時: 2013年9月20日(金) 17:00〜19:00
場所: 国立国語研究所3階セミナー室
(1) 発表者: 永田智洋 (宇都宮大学大学院工学研究科)
題目: 重回帰モデルに基づくパラ言語情報を表現可能な対話音声合成
(2) 発表者: 関口哲也 (宇都宮大学大学院工学研究科)
題目: 話者交替/継続を考慮した音声合成による円滑な対話の実現
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概要1

対話音声には言語情報だけではなく、話者の感情や意図、態度といったパラ言語情報が含まれており、対話音声を合成するためにはパラ言語情報を制御する必要がある。本研究では、対話音声合成におけるパラ言語情報の制御を行う。合成音声にパラ言語情報を反映させる研究の多くは、基本感情を代表とするカテゴリ的なアプローチによってパラ言語情報を制御するが、本研究では次元的なアプローチによってパラ言語情報を制御する。合成された音声に対して主観評価実験を行い、パラ言語情報が制御できているかを確認する。

概要2

人間同士の対話では、お互いに対話相手の発話終了後あるいは相手の発話終了を待たずに自分の発話を開始するなどして円滑な対話を行っている。一方、人間と対話システムで行われる対話では発話間の無駄が大きく、円滑な対話が実現できているとはいえない。本研究では、話者交替/継続の情報を韻律的特徴に反映させた合成音声を作成し、人間が話者交替/継続の情報を予測することで、対話システムとの対話を円滑にできるかを検証する。本発表では、研究概要の紹介をするとともに、手法や評価についての検討を行う。