第75回LC研究会のお知らせ

第75回LC研の案内です。

第75回LC研究会
日時: 2017年10月13日(金) 17:00〜19:00
場所: 国立国語研究所 3Fセミナー室
発表者: 川端良子(国立国語研究所/千葉大学)
題目: 地図課題対話における条件表現の使用傾向

概要

本研究は、日本語の条件表現 TA、TO、BA、NARA の用法の違いについて、日本語地図課題対話を用いて分析し、その使用傾向からそれぞれの特徴を明らかにすることを試みた。分析の結果、条件節の内容が「行為」に関する場合、TARA、TO、BA で主節の内容に明確な使用傾向の違いが見られた。具体的には、TARA条件節の後の主節にはTARAで提示された行為が終った後に行う行為が提示され、TO条件節の後の主節には、条件節で提示された行為の実行の結果が提示され、BA条件節の後の主節には、条件節で提示された行為が正しいかどうか評価する内容が出現する傾向があった。この原因は、発話者が会話に導入するフレームワークの違いによるものとし、各条件節の使用による会話機能を検討する。