第22回LC研究会のご案内

第22回LC研の案内です。

———————————————————————-
第22回LC研究会
日時: 2011年2月22日 (火) 17:00〜19:00
場所: 国立国語研究所モニター室
発表者: 林直樹(日本大学大学院文学研究科)
題目: 東京東北部アクセントのあいまい性−音響的指標を用いた検討−
———————————————————————-

概要

東京東北部のアクセントは、埼玉特殊アクセントに類似する特殊性・あいまい性を保持することが1940年代から指摘されてきた。当該地域アクセントのあいまい性は、出現音調に「ゆれ」がみられ、聞き取りに困難さが生じることが指摘されてきたが、その音声的特徴はあまり研究が行われてこなかった。本発表の目標は、当該地域アクセントの音声的な側面に注目し、その実態を明らかにすることにある。とくに「アクセントの高低(ピッチ)の幅が東京アクセントなどに比べて狭く感じられる」などと、あいまい性の要因として中心的に言及されてきたアクセントの高低差に加えて、下降タイミングに注目する。上記の特徴を音響的な指標を用いて検討することによって、従来聴覚印象として記述されてきたアクセントのあいまい性を定量的に把握することを試みる。