第102回LC研の案内です。
第102回LC研究会
日時: 調整中
場所: 早稲田大学 早稲田キャンパス 某所
発表者: 合﨑京子(麗澤大学)・ 臼田泰如(静岡理工科大学)・森大河(京都大学)
題目: 曖昧な教示場面における被検査者の状況把握と援助呈示及びその利用の様相
概要
本研究は、観察者(心理士などの専門家)が、社会的相互作用やコミュニケーション、限局的・反復的行動や興味(RRB)といった特性を観察・評価する検査であるADOS-2(Autism Diagnostic Observation Schedule, Second Edition)に含まれるデモンストレーション課題実施場面における、自閉スペクトラム症者の相互行為を分析する。 特にこの課題冒頭の検査者による曖昧な教示や手続きに関する不確実性が被検査者に提示された場面に注目する。この中で被検査者がいかに状況を把握し、検査者からの援助(手がかり)を求め、そしてその援助をその後の問題解決にいかに利用するかという認知的なプロセスを明らかにすること、また自己のパフォーマンスを最大限に引き出し、検査者との相互作用のあり方を描出することを目的とする。 今回の発表では現在進行中の分析の一部を呈示するとともに聴衆との議論をとおし、今後の分析の方向性を検討する機会としたい。